心のどこかでは、先生に受け止めてもらえると思っていたのかもしれない。



「おいおい!ごめんって!

泣くなよ……。それはやらないからぁ!」



「うぅ、ごめん…なさい…。」



「……そうだよな。こんなに毎日俺んとこ通ってんだもんな。お前には無理かぁ。」


くくくって少しだけ笑いなから話す先生。



私はうんうんってうなずいて、制服の裾で涙を拭いた。



先生は私の頭をポン、ポン、と撫でる。



先生……


嬉しいけど……だめだよ。

そんなことされたらまた好きになっちゃうよ。


「先生…。」




─────キーンコーンカーンコーン



お昼休みが終わるチャイムが鳴った。


「こんな顔で教室行けない……。」


一言呟くと先生も私の顔を見る。


「確かになぁ。ぷぷぷ。お前…鼻水。目ぇ真っ赤だぞ!」


「ひどい…。仕方ないじゃん…!泣いたんだから。はぁ、どうしよう。」



先生が私をからかって、いつもの明るい雰囲気に戻る。


一時間だけ保健室で休ませてもらおうかな。