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掠れるというより、ぶつかってトンっと当たった。
すぐに先生が私の肩を押してガバッと離す。
ドクン、ドクン、ドクン、………
え?今何が起きたの??
鼻先から先生のタバコの匂いがする。
きっと私真っ赤な顔してる…。
だって今、
先生の唇…
当たった……。
事故でも…ほっぺに…
キス…。
こんなに先生を近くで見たのは初めてで、なんだか別人みたいだった。
先生は背が高いから、いつも私の目線は先生の胸辺り。
でも今は……
柔らかい茶色の髪が目の前にあった。
頬のそばかすも血色のいい小さな唇も、すごく近くに見えた。
「……イッテ~。わりぃ。大丈夫?」
開いた口から言葉が出てこない。
ただただ顔を真っ赤にしながら、先生の唇が当たった頬を手で抑えた。
頬に残る柔らかな感触。
消えないで…。
「ん?お~~い?」
なぜか目をうるうるさせる私に、先生は少しだけ不思議そうな、からかうような顔で声をかける。

