私は先生の隣でカイロを差し出す。
「ん??いーの?
……じゃーお言葉に甘えて。ありがとう!」
私を見てニコッと笑う先生。
「……っ。」
至近距離の先生の笑顔に思わずドキッとして……私は渡そうとしたカイロを落とした。
「わあ……ごめんごめん!」
今…ドキッとしたのばれたかな。
恥ずかしい…。
私は慌てて拾おうとしたけど、それよりも早く、先生がサッとしゃがんでカイロを掴む。
優しくて素敵な先生。
私の周りの男子がしないスマートな仕草にドキドキする。
カイロを手にした先生がすばやく、起き上がろうとして屈めた腰を上げる。
その時。
ふわっ。
ゴツン!!!
先生の後頭部と私のおでこがぶつかった。
"『イテ!!』"
二人の言葉が重なって………
一瞬の出来事だった。
ぶつかった後ろを確かめようと、急にこっちに顔を振り向かせた先生。
え……!
あまりの近さに反射的に目をぎゅっと閉じる。
その瞬間、
先生の唇が……
うつむく私の頬に…
触れた。

