白衣を抱き締めて、本物の先生に抱き締められるのを妄想する。
先生……。
カツカツカツ。
足音がして慌てて白衣を元に戻して置くと、
私が開けたままだった扉から先生が入ってきた。
「おう!わりーな!一服しに行ってた。」
なんだかご機嫌な先生。
一服ってきっとタバコのことだけど…そんなに美味しいのかな?
「大丈夫です。今来たところ!」
ドキドキ…。
私はさっきまでしていたことを思い出して、ひとりでどぎまぎ。
「にしても…さみーなぁ。喫煙所外だから冷えちった。」
「先生、風邪引かないでね。……カイロあげる??」
私は制服のスカートのポケットから、じんわりと暖かいカイロを引っ張り出した。
私の体温と混ざったカイロを先生に渡すなんてちょっとドキドキしちゃうけど…。
「いいよ!今度お前が冷えちゃうじゃん。
いーもん持ってんな~。俺も明日から持ってこよ!」
先生の優しさが嬉しい。
自分も寒いのに…なんだか大事にされてるって勘違いしてしまう。
ジャージを手まですっぽり覆って、はぁ~って息を吹きかけて暖める先生。
「……はいっ。あげる。先生の方が寒そうだもん。」

