お昼のお弁当を急いで食べる。
いつもは友達と適当におしゃべりして過ごすお昼休みも
ひとり抜け出して準備室へ走る。
先生…早く……早く会いたい!!
教科委員になって、すっかり準備室へ行く機会が増えた。
先生がいちばんよくいる場所。
狭くて小さい特別な教室。
ガラガラガラ。
「失礼します。……先生??」
息を切らして入った部屋には誰もいなかった。
机の上に脱ぎ捨てられた白衣がだらんと置かれている。
先生…いないのかぁ。
先生を待ってる間に改めて部屋の中をじっくり見渡した。
先生がいつも着てる白衣。
最近は見馴れてきたけど、初めて見たときは授業中なのににやにやが収まらなかったっけ。
白衣を持ち上げてぎゅっと抱き締める。
あ…先生の匂い……。
先生はここにいないのに、急に先生に見られてるような恥ずかしさを覚えて顔が真っ赤になる。
こんなことして、私、変態…。