先生のことが大好き。
仕草も匂いも後ろ姿も全部にきゅんとする。
その全部が大好きだって思う。
先生が言うこの想いの答え…終着点はいったいどこ??
そんなことを考えながら毎日を過ごす。
休み時間に友達と廊下を歩いていると、向かいから先生が歩いてきた。
冬用の暖かそうなジャージでも姿勢のいい歩き方。
遠くからでもすぐ分かるんだ。
「先生おはよ!」
ドキドキ…。
先生に近づくと、寒かったはずの体が熱くなる。
「おう!あ、小春~。お前のクラスのノート返す!時間ある時取りに来て。」
「はい。じゃあー、お昼休みに取り行くね。」
「うん。準備室にいると思うから。じゃーまた後で!」
すれ違った後も本当は振り向いて先生を見ていたい。
けど、今は友達がいるから我慢ガマン……。