「先生…。迷惑ばっかりかけてごめんなさい。」


困らせてばっかりだね。

先生にとったらお荷物な気持ち。



「俺は別に迷惑なんて思ったことねーよ。

お前のそういう気持ちは、素直に嬉しいし、どんな形であれ慕ってくれる生徒がいることは、俺にとって幸せなことだよ。」


やっぱり先生は優しい。

教師らしく、私を傷つけないように言葉を選らんで、私が納得できるように話してくれる。


そんなところにもトクンと心がときめく。



「今はどうしたらいいか分からない気持ちも、ゆっくり答えを見つけていけば良いよ。俺はいつでもお前の先生だから。いつでも頼ってきな。」



うん、うん、と頷きながら先生の話を聞く。

本当にいい先生。


嬉しいような悲しいような、諦めろと言われているような気持ちにもなる。


先生を好きじゃなかったら私と先生はもっといい関係になれてたのかな。

仲のいい生徒と教師。

その方が……良かったのかな。