今日の理科は2時間目。
寒い廊下を通って職員室へ行くと、長いジャンバーを羽織った先生がいた。
ふう。
いつまでも落ち込んじゃいられない。
片想いだもん。
見返りなんて求めちゃダメだよ。
「失礼します。」
他の先生たちはまだ来てない。
朝の静かな職員室に先生とふたりきりだった。
「先生!おはようございます。」
「おう。おはよーございます!どした?」
「今日の2時間目は何しますか??」
「えーと、宇宙のビデオ!教室で待ってて。」
「はい!」
先生の声が好き。
はっきりしたやさしい話し方も、笑うと下がる目尻も。
ただこの瞬間、隣で話ができる。
そんな幸せな片想い。
もっともっと先生のことが知りたいよ。
もっともっと近くに行ってみたい。
そんな気持ちをひたすら隠す片想い。

