「希はいいの？怒ってないの？愛のこと。」




「…」




「桃、手伝ってあげるよ？愛をこのグループから、クラスから消すのを。」




ゾクッ。




言葉の最後で笑った桃。




怖いよ、狂ってるよ…。




『怒ってないの？』




怒ってるよ。




私、愛のこと…怒ってる。




怒ってるよ、私。




愛なんていなくなればいいって、思ってるよ。




「…ハハハ…、じゃあ手伝ってよ、桃。」




もういっそ、狂ってしまおうか。




桃がいたら大丈夫、そんな気さえしてくる。




「いいに決まってんじゃん。」




今日だって前のことだって、人の彼氏奪ったのはそっちでしょ？




このくらいしたってバチは当たらないわよ。