言い終わると思いっきりフェンスを蹴った愛。




その表紙にフェンスから手を離した私。




ガッ。




ほんの少しの足場に手をかけて必死に耐える。




「なーんだ、しぶといのね。早く死んでよ。」




「嫌だ!なんで私が!」




「それはあんたの"自業自得"でしょ?」




そう言って私の片方の手を足場から剥がし、もう片方の手をもった。




「命乞いしてみなさいよ。ほら。」




この手が離れたら、私は死んでしまう。




助けを…求めなきゃ…。




「たすけ…て…ください…。」




「ハハハ…。あんた、私がいくらやめてって言ってもやめなかったじゃない。




当然の報いよ。」




「いやっ!やめてっ!」























「さよなら。希。」