「大丈夫?」




「え?」




私は目を疑った。




私の目の前で手を差し出しているのは、



















"愛"だった。















「大丈夫?私が助けてあげる。」




「な…なんで?私あんたをいじめてたんだよ?ずっとひどいことしてきたんだよ?」




「うん…。傷ついた。…けど、あなたの今の気持ち、すごくよくわかるから。今はまだ許せないけど、いつかまたあの頃に戻れるかなって。」




私はそんな愛の手を、とった。




「助けて…助けて!愛!」




「うん。」