疾風と廉が帰ったあと…。
《風花SIDE》

今、ここで二人っきりなのはとてもまずい気がする…。

やっぱり…。

両手掴まれてベッドに押し倒されて…風磨が馬乗り状態でって…どっかの恋愛ドラマじゃねーんだから。

風花「離せよ!」

風磨「なんで?」

なんでって…。

風花「嫌だから。」

風磨「本当に嫌なの〝黒笑〟?」

その微笑み怖いんですけど…。

風花「はっ?意味わかんねーから。とりあえず離せ‼︎」

風磨「体は素直だけど?」

!!!

キスするな!必死に抵抗しても所詮は男と女。

風花「いい加減にしろ!」

風磨「なんで?」

風花「人の心をもてあそんで何が楽しいんだ?」

風磨「前は心がないとか言ってたのに今じゃ心があるんだな。」

言われてみればそうだ。
こいつにあった時、私はまだ、闇に染まりウィッグとカラコンをつけて自分を偽ってた。

風花「うるさい‼︎」

風磨「もしかして照れてる?」

風花「照れてない‼︎」

風磨「そんな、顔赤くして言われても説得力がないんですけど。〝黒笑〟」