「どうした? 藤堂にも聞こえてる」
『あのさぁ、漆畑専務と三田様の担当っていつ代わったの? 私知らなくて……』
「……は?」
担当を代わった話なんて知らない。花城はどういうことかと、藤堂に視線をやったが、彼の表情もまた同じように寝耳に水といった様子だった。
『さっき陽子から担当代わったって聞いてびっくりよ』
「誰と代わっただって?」
『美貴ちゃんよ、それに仕事ももううあがりの時間なのにずっと戻ってないみたいなの……漆畑専務ってほら、ちょっと問題アリな客じゃない?』
美貴が漆畑の担当をしている。仲居同士で事情により直前になって担当替えがあるのは珍しいことでもない。しかし、漆畑の悪名を知っているだけに花城は今にも部屋を飛び出して行きそうな衝動を抑えた。
「戻ってないだって? どのくらいだ?」
『そうねぇ、もう一時間くらい姿を見てないわ』
ガタッと派手な音を立てて今度こそ花城は勢いよく椅子から立ち上がった。
「漆畑の秘書はなにをしてるんだ!?」
花城が声を荒げてると、かえでが電話の向こうでおろおろし始める。
『さぁ、わからないわ……部屋に私が――』
「くそっ」
花城がかえでの言葉が終わらないうちに電話を叩きつけるようにして切ると、藤堂はその様子に尋常でない状況を悟った。
『あのさぁ、漆畑専務と三田様の担当っていつ代わったの? 私知らなくて……』
「……は?」
担当を代わった話なんて知らない。花城はどういうことかと、藤堂に視線をやったが、彼の表情もまた同じように寝耳に水といった様子だった。
『さっき陽子から担当代わったって聞いてびっくりよ』
「誰と代わっただって?」
『美貴ちゃんよ、それに仕事ももううあがりの時間なのにずっと戻ってないみたいなの……漆畑専務ってほら、ちょっと問題アリな客じゃない?』
美貴が漆畑の担当をしている。仲居同士で事情により直前になって担当替えがあるのは珍しいことでもない。しかし、漆畑の悪名を知っているだけに花城は今にも部屋を飛び出して行きそうな衝動を抑えた。
「戻ってないだって? どのくらいだ?」
『そうねぇ、もう一時間くらい姿を見てないわ』
ガタッと派手な音を立てて今度こそ花城は勢いよく椅子から立ち上がった。
「漆畑の秘書はなにをしてるんだ!?」
花城が声を荒げてると、かえでが電話の向こうでおろおろし始める。
『さぁ、わからないわ……部屋に私が――』
「くそっ」
花城がかえでの言葉が終わらないうちに電話を叩きつけるようにして切ると、藤堂はその様子に尋常でない状況を悟った。



