「私もさ、黎明館に入りたての時は右も左もわからなくて勝手ばっかりやってたから、周りの仲居とうまくいかなくて……そんな時、響兄ちゃんがいつも慰めてくれて励ましてくれたんだ」
花城のことを話す彩乃の目は、生き生きと輝いていて頬もほんのり赤い。少なからずも花城に気があるのは一目瞭然だ。わかりやすい彩乃の性格に、美貴は思わず微笑む。
「美貴……もしかしてさっきので響兄ちゃんに惚れちゃった?」
「えっ!? なんで? そんなことないよ! 誤解だよ」
慌てて言うと、彩乃がホッと胸を撫で下ろして安心顔になる。
「そっか、それならよかった。だって、美貴とライバルになんてなりたくないし」
(ライバル……か)
彩乃の笑顔を見ると、胸の奥でチクリとなにか刺の刺さったような感覚を覚えた。そして先ほど目の当たりにした花城の強い眼差しを思い出すたびに、原因不明の高鳴りを感じているのを、美貴は否めなかった。
花城のことを話す彩乃の目は、生き生きと輝いていて頬もほんのり赤い。少なからずも花城に気があるのは一目瞭然だ。わかりやすい彩乃の性格に、美貴は思わず微笑む。
「美貴……もしかしてさっきので響兄ちゃんに惚れちゃった?」
「えっ!? なんで? そんなことないよ! 誤解だよ」
慌てて言うと、彩乃がホッと胸を撫で下ろして安心顔になる。
「そっか、それならよかった。だって、美貴とライバルになんてなりたくないし」
(ライバル……か)
彩乃の笑顔を見ると、胸の奥でチクリとなにか刺の刺さったような感覚を覚えた。そして先ほど目の当たりにした花城の強い眼差しを思い出すたびに、原因不明の高鳴りを感じているのを、美貴は否めなかった。



