※ ※ ※
「ここが私のおすすめのカフェだよ」
バスで下り、街へ着くと真っ先に彩乃はとある小さな喫茶店に美貴を案内した。店内は狭く、未だにダイヤル式の電話が置いてあり、東京では見ないような時代を感じる内装だった。
「東京はもっとおしゃれなカフェがたくさんあるんでしょ? いいなぁ、一回行ってみたい! 一応、この喫茶店はこの街では一番有名な店なんだよ」
赤いビロード張りのシックな椅子に座って店内を改めて見渡してみる。木製の本棚には漫画や雑誌、新聞紙が並んでいて、その横に背の高い観賞植物が置いてある。そして今は点灯していないが、ノスタルジックなむき出しの電球がいくつか天井からぶら下がっていた。
カウンター席には煙草をふかしながら新聞を読んでいる老人と、今にも寝てしまいそうな中年女性がいた。カフェといえば女子高校生が談笑したり、カップルがいたりするものだと思っていたが、そこは美貴の想像とはるかに違った。
「あんまり若い人っていないのかな?」
「う~ん、いるにはいるけど……やっぱりみんな学校卒業したら都会に行っちゃうんだよ、でもここは温泉街だから宿泊施設も多いし、逆に都会から観光に来てくれる若い人ならいるかな」
二人が話していると、目の前にコーヒーが運ばれてくる。香ばしい芳醇な香りが美貴の鼻腔をくすぐり、ひとくち飲むとほっとリラックスする。
「ここが私のおすすめのカフェだよ」
バスで下り、街へ着くと真っ先に彩乃はとある小さな喫茶店に美貴を案内した。店内は狭く、未だにダイヤル式の電話が置いてあり、東京では見ないような時代を感じる内装だった。
「東京はもっとおしゃれなカフェがたくさんあるんでしょ? いいなぁ、一回行ってみたい! 一応、この喫茶店はこの街では一番有名な店なんだよ」
赤いビロード張りのシックな椅子に座って店内を改めて見渡してみる。木製の本棚には漫画や雑誌、新聞紙が並んでいて、その横に背の高い観賞植物が置いてある。そして今は点灯していないが、ノスタルジックなむき出しの電球がいくつか天井からぶら下がっていた。
カウンター席には煙草をふかしながら新聞を読んでいる老人と、今にも寝てしまいそうな中年女性がいた。カフェといえば女子高校生が談笑したり、カップルがいたりするものだと思っていたが、そこは美貴の想像とはるかに違った。
「あんまり若い人っていないのかな?」
「う~ん、いるにはいるけど……やっぱりみんな学校卒業したら都会に行っちゃうんだよ、でもここは温泉街だから宿泊施設も多いし、逆に都会から観光に来てくれる若い人ならいるかな」
二人が話していると、目の前にコーヒーが運ばれてくる。香ばしい芳醇な香りが美貴の鼻腔をくすぐり、ひとくち飲むとほっとリラックスする。



