結納が行われる場所は、グランドシャルムでも一等自慢の個室で、結納を交わすには誂え向きの澄み切った青空と、東京の景色が一望できるゆったりとした部屋だった。
「あぁ、深川さん、とても綺麗だ……って、深川さんって呼ぶのもなんだか変だね」
普段ビジネススーツで仕事をしている藤堂だったが、今日は結納を意識してか黒の共布のジャケットにベストから覗くシルバータイ、縞のコール地のスラックスといった正礼装だった。
「今日はよろしくね」
「……はい」
明るく振舞う藤堂になんとか応えようと美貴も笑顔を作る。けれど、そんな繕った笑顔もすぐに消え失せてしまう。
「あぁ、深川さん、とても綺麗だ……って、深川さんって呼ぶのもなんだか変だね」
普段ビジネススーツで仕事をしている藤堂だったが、今日は結納を意識してか黒の共布のジャケットにベストから覗くシルバータイ、縞のコール地のスラックスといった正礼装だった。
「今日はよろしくね」
「……はい」
明るく振舞う藤堂になんとか応えようと美貴も笑顔を作る。けれど、そんな繕った笑顔もすぐに消え失せてしまう。



