そして週が明け、結局、最後にふたりで会話を交わすこともなく、花城が台湾へ立つ日がやってきてしまった。
何度も見送りに行こうとしたが、あいにく今日は早番で花城が出発する頃には仕事に行かなければならなかった。美貴は仕事を休もうとスマホを握っては躊躇してを繰り返した。けれど、そんなことをして見送りに来たなんて言えば、きっと花城は怒るだろう。そうこうしているうちに、花城は皆に名残惜しまれながらも今朝方早く黎明館を出て行った。
空は今日も青々と澄み渡っているのに、心はどしゃ降りの雨が降っていた。
(花城さん、行っちゃった……)
従業員たちが早めに仕事に取りかかる中、美貴だけは抜け殻のようになっていた。
これから何事もなかったかのように仕事に集中しなければならない。もしかしたら仕事中に思い出して泣いてしまうかもしれない。何事にも屈しないで毅然としていなくてはと思うが、果たして今の自分にそれができるか自信がなかった。と、その時。
何度も見送りに行こうとしたが、あいにく今日は早番で花城が出発する頃には仕事に行かなければならなかった。美貴は仕事を休もうとスマホを握っては躊躇してを繰り返した。けれど、そんなことをして見送りに来たなんて言えば、きっと花城は怒るだろう。そうこうしているうちに、花城は皆に名残惜しまれながらも今朝方早く黎明館を出て行った。
空は今日も青々と澄み渡っているのに、心はどしゃ降りの雨が降っていた。
(花城さん、行っちゃった……)
従業員たちが早めに仕事に取りかかる中、美貴だけは抜け殻のようになっていた。
これから何事もなかったかのように仕事に集中しなければならない。もしかしたら仕事中に思い出して泣いてしまうかもしれない。何事にも屈しないで毅然としていなくてはと思うが、果たして今の自分にそれができるか自信がなかった。と、その時。



