「こっちよ」
いまだに戸惑っている美貴を見て、かえではにこりと笑うとスタスタと敷地内奥へ向かっていった。
(ここにかえでさんの旦那さんがいるの……?)
まったく想像もしていなかった場所に連れてこられて躊躇する。先急ぐかえでの後を追いかけて行くと、綺麗に手入れされたある墓標の前でかえでが立ち止まった。
――畑野翔之墓。
黒い御影石に刻まれた名前を見て思わず小さく息を呑んだ。
「翔、今度新しく入った仲居さんよ、可愛いでしょ?」
かえではまるでそこに主人が居るかのように墓石に向かって話しかけた。
(かえでさんの旦那さんって……亡くなってたんだ)
――恥ずかしがり屋で話しかけてもだんまりしてるかもしれないけど、その時は気にしないでね。
いまだに戸惑っている美貴を見て、かえではにこりと笑うとスタスタと敷地内奥へ向かっていった。
(ここにかえでさんの旦那さんがいるの……?)
まったく想像もしていなかった場所に連れてこられて躊躇する。先急ぐかえでの後を追いかけて行くと、綺麗に手入れされたある墓標の前でかえでが立ち止まった。
――畑野翔之墓。
黒い御影石に刻まれた名前を見て思わず小さく息を呑んだ。
「翔、今度新しく入った仲居さんよ、可愛いでしょ?」
かえではまるでそこに主人が居るかのように墓石に向かって話しかけた。
(かえでさんの旦那さんって……亡くなってたんだ)
――恥ずかしがり屋で話しかけてもだんまりしてるかもしれないけど、その時は気にしないでね。



