「美貴ーどうしたの? 長旅で疲れちゃった? 遠いところお疲れ様!」
有紗から「ウェルカムドリンクよ」とシャンパンを手渡された。
「え? う、うん、ちょっとね、人が多くて……有紗は元気だね」
「やだな、もう! すっかり東京離れしちゃってさ、毎週のようにこうやってみんなで集まってたじゃない、このくらい楽勝でしょ? 乾杯しよ、乾杯!」
学生の頃は、週末はいつもこうしてクラブに繰り出しては遊んでいた。楽しい時間を金と引き換えに一晩で数十万使ったこともあった。そんな昔を思い出すが、今となっては懐かしい。
「ねぇねぇ、このカクテルすっごく美味しかったよ! 美貴も試してみなって!」
「わぁ、綺麗な色だね」
有紗が手にしているのはオレンジと赤のグラデーションの綺麗な見慣れないカクテルだった。同じ物を注文しようと革張りのメニューを開く。
(うっ……さ、三千円――)
以前だったらなんの躊躇もなくそのドリンクを手にしていただろう。しかし、その値段を見た途端、思わずメニューを閉じたくなるくらい躊躇してしまった。
有紗から「ウェルカムドリンクよ」とシャンパンを手渡された。
「え? う、うん、ちょっとね、人が多くて……有紗は元気だね」
「やだな、もう! すっかり東京離れしちゃってさ、毎週のようにこうやってみんなで集まってたじゃない、このくらい楽勝でしょ? 乾杯しよ、乾杯!」
学生の頃は、週末はいつもこうしてクラブに繰り出しては遊んでいた。楽しい時間を金と引き換えに一晩で数十万使ったこともあった。そんな昔を思い出すが、今となっては懐かしい。
「ねぇねぇ、このカクテルすっごく美味しかったよ! 美貴も試してみなって!」
「わぁ、綺麗な色だね」
有紗が手にしているのはオレンジと赤のグラデーションの綺麗な見慣れないカクテルだった。同じ物を注文しようと革張りのメニューを開く。
(うっ……さ、三千円――)
以前だったらなんの躊躇もなくそのドリンクを手にしていただろう。しかし、その値段を見た途端、思わずメニューを閉じたくなるくらい躊躇してしまった。



