「へへー騙された?
まぁ俺って大人っぽいから
高校生かなぁ~って思っちゃうのも
わかるけどね?」


「いや、普通に小学生かと思ったよ」


「え」


なんだよひでぇ、
なんてむくれる楓を見て、
思わず笑みが零れた。


こうして笑うのもいつぶりかな。


まだ、
弟が生まれなくて
パパも居て。

ママの眼に私が映ってた頃は
まだ笑ってたな……。