戻る気はなかった。 出口を抜けて、外にあった魚の形の喫煙所でタバコをふかしていた。 何時までだっけ、と時計を見た。先にバスに戻れるものなのかな。添乗員はバスで待ってるのかな。 運転手くらいはいるか。具合悪いとか言ってしまおうか。 ああ。本当、来るんじゃなかった。 私って、本当に暗いなと自分でも思ってしまう。だけど、一度疑うとどうしてもそうとしか思えないんだ。 性格なんて直せないと実感する。 「くわえタバコなんて可愛くねーな」と声がした。