「冷たい」 バカ、と言いながら、スーパーの袋を受け取った。 今日は、2人で鍋をしようって、約束だった。材料は切ってあるから、あとは煮込むだけ。 「もう、準備していい?」 「うん。ハンガー借りるね」と、寝室に広重は行った。 テレビをつけて、広重と鍋を食べた。明日は月曜日だから、一緒に出勤する。といっても、ばれないように途中までだけど。 あと半月もしたら、私は本社に行くのだから、今に比べれば、あまり人目を気にしなくて済むようになるのかもしれないな。 そう考えると、少し気が緩む思いだった。