体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

マンション前の細い道にゴルフのワゴンがとめられていた。

「これ、あなたの車?」

「おやじの。昨晩、親父からむりやり借りてきた。ゴルフに行けないじゃないかって怒ってたけど」

「そりゃ、怒るよ」

「その代り、ゴルフを1回おごる約束をした。柏木美弥のせいで高くついたな」

「なんで私のせいよ。勝手に迎えに来ておいて人のせいにしないでよ」

「ちなみにさあ、俺、4年くらい運転してないから注意してね」

ピッと音をさせて車のロックを解除しながらマジな顔で言う。

「沼田君の車で行きたかった」と、美弥もマジでつぶやいた。