体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

金曜日にストレスの源だったプレゼンを終え、開放的な気分になった美弥は翌日のバーベキューに向けて気持ちがより一層浮き立っていた。

軽く残業をしてから会社を出て、明るいけれど華やかさに欠けるオフィス街のビルの合間から空を見上げた。

半月が白く輝き、そのまわりに星も白く光っている。

よし、天気はオッケー。

明日も暑くなりそうだ、と小さくこぶしを握って歩き出す。

秋川渓谷のバーベキュー場だから、川に入ろう。

となると膝上のショートパンツにしようか。タオルとビーサンをもっていかなくては。

夏のイベントは楽しい。

男がいなくたって楽しいのだ。

美弥はバッグを大きく揺らし、自分の気持ちを盛り上げながら家に戻った。