体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「ごちそうさま」と美弥が箸を置いた。

優は水を飲もうとコップに伸ばした美弥の手と、テーブルの端に置かれた伝票を同時につかんで席をたった。

入り口わきのレジでお金を払い、「ごちそうさま!」と言って店を出ると、美弥の手をつなぎなおして、また早足で美弥のマンションに戻って行った。

なぜ? その答えはわかっていたので、無言で手を引く優に、美弥も無言でついていった。


「今日は何もしないって言ったのに……」

「週末に誰かと意気投合しても、やっぱり違うって、体ががっかりするように記憶させないと」