体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

優はキッチンテーブルに自分のノートパソコンをバッグから出した。

「晩飯どうすんの?」

「今日のノルマを終えたら食べる」

「どれくらいかかりそう?」

「目標終了時間は9時半。でも終わらないかもしれない」

「9時半かあ。腹減ったなあ」

「だから自分の家でやればいいじゃない」と冷たく言うと静かになった。

ついでに「いるならいてもいいけど、勝手に仕事して勝手に帰ってよね」と釘をさす。

「はいはい」

「返事は1回」

「おふくろみたいだな」

「沖田優、うるさい」

「ねえ、目標通り終わったらさくっと飯行こうよ。おごるから」

その提案に美弥はげんきんに反応し、優の方にくるっと向き直って「わかった。じゃあ近所の定食屋のアジフライ定食&ビール大ジョッキを目指して頑張るから絶対にじゃましないでね」と言って再びPCに体を戻した。