体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

体が熱くなる。

美弥は観念して力を抜く。

それなのに、そんなタイミングで優が気をそぐようなことを言う。

「ルール2、体に痕をつけない」

自分を押さえつけている優の体は私のものではない。

彼はこんなに私の体を支配しておきながら、私の体を見下ろしながら、この男は私よりも他の女のことを考えている。


お前とは体だけだから。
お前と彼女は違う。
お前とはいろんなことを楽しめる。
彼女にできないこともお前の体にしてやる。
でも楽しみだけの下品な遊戯の痕跡を、俺の体に残すなよ――――。


そんなことを言われているようで、とても屈辱的。

くやしくて涙がにじむほど。

そして、貶められるほどに官能的。

なぜ屈辱は欲情に火をつけるのか。

欲情の前で理性は一瞬にして剥がれ落ち、そしてもっともっと、ただ欲情するためだけに思考する。

羞恥は欲情を呼び、欲情は羞恥を理性を越えていく。