体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

見た目も細くて女の子のようにきれいな生美が草花をかわいがる姿はあまりにも似合いすぎていたし、多分やっかみもあったのだろう。
生美は周囲の生徒からわざと「生美ちゃん」と呼ばれ、「おかま」「スカート履いてこいよ」「男のくせにきもい」などと、からかわれてばかりいた。
虚弱でひ弱で、女の子みたいだった生美。でも気持ちは強くていつも笑っていたから、優は何も気づかなかった。生美がそんな状況だったのを優が知ったのは、ずいぶんと後のことだった。
ある日、生美がめずらしく学校での放課後の出来事を報告してきたのだ

「今日さ、花壇に苗を植えていたら、近くに転がってきたバレーボールを追いかけてきた女の先輩が、花壇をのぞきにきたんだ。でさー」

生美の瞳はきらきら輝いていた。