体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

そして、美弥にこの1年間の事情を伝えるために2人で会ったときにも「タイミング」という言葉が飛び出した。

「一応、勉強会で得た結論を言っておくと、私はあの時、沖田優に恋をしたわ」
美弥が淡々と言った。彼女の中できちんと整理した過去の出来事を報告するように。

「ああ。10回なんて必要なかった。俺もあっという間に柏木美弥に恋をした。さらに告白すると、小学生のとき隣の席になったお前の唇に一目ぼれした。どうしても触れてみたくて、結局つねった。この際、ついでに伝えておくよ」
「うそでしょ?」
「本当だ」

バッカみたいと言って、美弥は喉の奥まで見えるほど口を大きく開けて笑った。

「私たちって惹かれあってもタイミングがあわなかったのね。結ばれない運命だったってことね」