体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

タイミングといえば――

優は8月の終わりに綾香と1年契約の付き合いを終えた。
綾香から「あの人はもう他の人と――弟さんと付き合っているのに、それでも私たちは別れなきゃいけないの?」と聞かれたときには「確かにな」、と笑いが込み上げてきた。
美弥と付き合うために綾香との関係を終わりにしたくて、もう1年付き合い続けるという奇妙な条件をのんだ。
1年の経過を待ち望んでいたのに、そんな風にもたついている間に、何も知らない美弥は弟の生美と付きあってしまっていた。
目的が消えてしまったのだから、そうなると綾香の言う通り状況としては別れることもないのだけれど、
かといって、綾香に対する恋愛感情も戻ってこなかったので、優は「ごめん」と、1年前と同様に謝った。