「上野に花見に行こうって言ったのは先生ですから。それに僕は咲き乱れている桜を美弥さんと見たかったんですよ」
「なにそれ、まるで私がおじゃまみたいじゃない」
「ぶっちゃけ、おじゃまです」
フンと鼻を鳴らしながら彦摩呂は室内に戻ると、ソファセットを一人でテラス際に移動させた。
それからダイニングに行って、勝手にキャビネットをぱたぱたと開くと、中からたくさんのグラスやお皿やフォークを次々取り出したので、美弥はそれらをテーブルに運んだ。
部屋の中には観葉植物のほか、所々に小さく花が生けてある。
それはふとすると見過ごしそうにささやかで、でも目が止まればふっと気持ちを癒してくれる、そんな素朴で穏やかな花たちだった。
野原でそっと咲いて周りの草に混じって笑っているような、そんな慎ましさに満ちている。
「なにそれ、まるで私がおじゃまみたいじゃない」
「ぶっちゃけ、おじゃまです」
フンと鼻を鳴らしながら彦摩呂は室内に戻ると、ソファセットを一人でテラス際に移動させた。
それからダイニングに行って、勝手にキャビネットをぱたぱたと開くと、中からたくさんのグラスやお皿やフォークを次々取り出したので、美弥はそれらをテーブルに運んだ。
部屋の中には観葉植物のほか、所々に小さく花が生けてある。
それはふとすると見過ごしそうにささやかで、でも目が止まればふっと気持ちを癒してくれる、そんな素朴で穏やかな花たちだった。
野原でそっと咲いて周りの草に混じって笑っているような、そんな慎ましさに満ちている。


