体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「え、うち?」と、生美が彦摩呂の背中に声をかけるが、これもスルーだ。
しかし美弥が「生美くんの部屋ってどんなかしら? 楽しみだわ」と喜ぶと、くるっと振り向いて「やだあ、あなたまだ彼氏の家に言ったことないの?」と、彦摩呂はすぐに反応した。

「ええ。まだお互いの家に行ったことないんですよ、私たち」と応えると、「うっそぉー!」とものすごく大きな声を上げて驚いたので、この瞬間、桜よりも誰よりも、周囲の見物客は彦摩呂に注目した。