体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

美弥と生美の冬は、あまり会う時間がないままに慌ただしく過ぎていった。寒い日が続いた今年の冬だったが、生美のおかげで、美弥の気分はいつも温かかった。

「生美君は、私のこたつだわ」
「こたつ? 何それ?」

答えを聞く前にスマホの向こうから朗らかな笑い声が聞こえてくる。

「いつもぽかぽかした気持ちにしてくれるから」
「それって、喜んでいいのかなあ。こたつってキャラ、ゆるすぎない? 僕ってそんな感じ? もう少しイケてると思うんだけど」

そういいながらやっぱり楽しそうに笑う。

「好きよ」

自然に口に出た。笑い声がやみ、静かな時間が流れる。

「ありがとう。それ、もう一度言ってくれない?」
「だめ。1日1回」
「えー! せっかく録音しようと思ったのに」

再び笑い声が広がった。
好きよ、と心の中で美弥はもう一度ささやいた。