体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

クリスマスイブの夜から彼女と彼になった美弥と生美だが、生美の仕事はどんどん忙しくなり、美弥は美弥で新規の仕事で残業が増え、2人は会える時間をなかなか作れなかった。

それでも生美は昼間に時間があくと美弥の会社の近くに赴いて、一緒にランチをしたり、夜に電話で話したり、そんな風に互いの距離を縮めていった。

中学生の恋から始めよう――本当に美弥と生美はゆっくりと恋人になっていった。


夜10時半頃、たいていこの時間に美弥のスマホの着信音が響く。
「もしもし」と電話に出ると、「起きてた?」と、生美は毎回同じことを聞く。
10時半などまだ宵の口なのだけど、生美は疲れたときには10時に寝てしまうこともあるからだという。