体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「うん。とりあえず中学生の恋からはじめよう。電話してラインして、一緒に話して、いろんな場所でデートして、手をつないで、笑って、ドキドキして、そして――」

唇がすっと触れ、すぐに離れた。

スイーツのように甘いシェリーよりも、もっともっと甘かった。

「中学生でもキスくらいするよね」と、生美が微笑む。

沖田優とは体から始まった恋なのだ、と言ったら生美はどう思うだろうか。
そんな自分に生美はゆっくり恋をしようと言う。
こんな自分に――。

「お願い、私を好きな理由を教えて」
尋ねずにはいられなかった。