とりあえず、グラスに3分の1ほど残っていたシェリーを一気に飲みほす。そして近くにいた店の人にもう一杯、お代わりを頼んだ。
「えーっと……なんで私? 怒らないでほしいんだけど、もしかして兄貴への嫌がらせとか?」
怒らないで、と言ったのに、生美は初めて見る険しい表情を浮かべた。ので、慌てて謝った。
「ごめんなさい。だって生美くんならいくらでも可愛い女の子がいると思うのに、どうして私?」
「好きになるのに理由がいる?」
「だって不思議すぎるもの」
生美は乗り出していた体を椅子の背もたれに戻し、あきれた顔をした。
「なんでそんなに自信がないのかなあ。理由がなくちゃ不安?」
「えーっと……なんで私? 怒らないでほしいんだけど、もしかして兄貴への嫌がらせとか?」
怒らないで、と言ったのに、生美は初めて見る険しい表情を浮かべた。ので、慌てて謝った。
「ごめんなさい。だって生美くんならいくらでも可愛い女の子がいると思うのに、どうして私?」
「好きになるのに理由がいる?」
「だって不思議すぎるもの」
生美は乗り出していた体を椅子の背もたれに戻し、あきれた顔をした。
「なんでそんなに自信がないのかなあ。理由がなくちゃ不安?」


