体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

さすが小学生の時から「先生泣かせの理屈や」と言われたやつだけある。

どんなことでも持論を展開しては中途半端な教師の意見をはねのけ、優は小1にして担当教師をビビらせていた。

最初は「愛と体の関係を考える勉強会」というタイトルのバカっぽさに鼻白んでいた美弥だったが、優の屁理屈のような理屈を聞いて、「それもそうね」とあっさり同意した。

確かに体が先に恋に落ちても愛は成立するのか?

脳と心は一体だ。となると、愛が重きを置くのは脳&心? それとも体?

脳&心VS体をめぐる愛の関係を探る意義はある、と真剣に考えながら。