帽子を脱いだものの、「脱ぐと寒いな」と、生美は再びサンタ帽をかぶった。
質の良いブランド物のチェスターコートと変装用サンタ帽の取り合わせ。
妙だが本人は気にしていない。
「まさか、それかぶったまま歩くつもり?」
「うん、あったかいし」
「せめて、ひげの部分だけ、はずせない?」
生美は帽子を取って、髭の部分をちょいちょい引っ張ってみて、果たしてひげが取り外し可能かどうかを確認する。
そして「だめ。ひげと帽子はくっついちゃってる」と言って、またかぶろうとした。
けれど、美弥の顔を見て首を傾げ、その帽子を自分ではなく美弥に被せた。
「あ、すごい似合う」
「え、ほんと?」
つい喜んでしまったが、サンタ帽が似合うと言われて喜ぶ30女ってどうなのだろう、と考え直す。
質の良いブランド物のチェスターコートと変装用サンタ帽の取り合わせ。
妙だが本人は気にしていない。
「まさか、それかぶったまま歩くつもり?」
「うん、あったかいし」
「せめて、ひげの部分だけ、はずせない?」
生美は帽子を取って、髭の部分をちょいちょい引っ張ってみて、果たしてひげが取り外し可能かどうかを確認する。
そして「だめ。ひげと帽子はくっついちゃってる」と言って、またかぶろうとした。
けれど、美弥の顔を見て首を傾げ、その帽子を自分ではなく美弥に被せた。
「あ、すごい似合う」
「え、ほんと?」
つい喜んでしまったが、サンタ帽が似合うと言われて喜ぶ30女ってどうなのだろう、と考え直す。


