体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「どうしようか」と言って、美弥が今度は考えられる選択肢をあげていった。

<選択1> お互いのことを好きなわけではないので、これきりにする。

<選択2> また会うことにする。

ただし2を選択した場合、その理由はなんなのか。

そこまで書いて美弥は顔をあげ、「セフレとか嫌だから」と宣言するように言い、優も「おれだって彼女いるし」と腕を組んだ。

2人の頭の中にはすでに2しか選択肢はないのである。

にもかかわらず、2人はそれ相応の理由が見つからずに悩んでいる。