体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「今回はぼくがいい加減なことをしたことで、綾香さんを傷つけてしまって、申し訳ありませんでした」
「綾香はね、私に泣いて電話をしてきたんですよ」

敦子が優と勇を交互に見る。
すみません、ともう一度優は謝ったが、隣に座る勇はふんふんと頷くだけだった。
うつむく綾香の代わりに、敦子は意気揚々とも見える勢いで話を続ける。

「お付き合いしている方が沖田フラワースクールの息子さんだと聞いて安心していたんですよ。で、いよいよ優さんと結婚するっていうから喜んでいたのに、それが実は他に女性ができて、二股かけて、最終的に綾香とは別れたいなんて、ひどいじゃないですか」