体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

「そういえばさ、なんで御殿場で生美を置いて先に帰ったんだよ」
「急に所要を思い出したんだよ」
「フェラーリを運転したかっただけじゃないの?」
「え、そんなことないさ。だけど最高だったよ、フェラーリのベルリネッタ。カッコいいのなんのって。いやぁ、感激したよ」

デレデレした顔で笑みを浮かべる勇は屈託がない。
その顔から、やはりフェラーリを運転したかっただけだと、優は確信した。

「いいなあ。こっちはそのおかげで生美を迎えに行って、なんかいやな予感がするし」
「取られそうか?」
「え?」
「生美にとられそうな、嫌な予感か?」

いきなり図星なことを言うので優はギクッとした。