体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

何でも書き出して頭を整理する美弥の癖は、小学生のころから変わっていない。

<事実1> 昨晩は酔っていた。

<事実2> 行為は酔っていたはずみで行ったもの。

<事実3> 恋愛感情はない。

<事実4> でも―――

正面からノートを覗き込んでいた優が、その先を書くのをとまどっている美弥からペンを奪い、ノートを自分の方に向けて「むちゃくちゃよかった」「死ぬほどよかった」と書き加えた。

2人はまた「うーん」と考え込む。