先に美弥を送り、その後兄弟ふたりになると、優はようやくストレートに生美に文句を言った。
「お前さ、柏木美弥に無駄にちょっかい出すなよな」
「無駄って? また会いたいから誘うだけだよ。僕、中学生の頃、他の同級生女子と同じく、美弥さんに憧れてたんだよね。なんかさ、あの人、初夏に吹く風みたいじゃない?」
さすが花とばかり向き合っている男は、例えもロマンチックだと、優は感心する。
だいたい、なんでこいつはこんなにきれいなんだろうと、優は自分の弟を改めてしげしげと見つめた。
きっと花たちも、生美に茎をつままれれば照れて頭をもたげてしまい、この細い指で触れられれば、花びらをふるふると震えさせるのではないか。
誰だって、こいつを好きになる。
優は絶望的な気分になって、「本当に誘うのかよ」と聞いた。
「お前さ、柏木美弥に無駄にちょっかい出すなよな」
「無駄って? また会いたいから誘うだけだよ。僕、中学生の頃、他の同級生女子と同じく、美弥さんに憧れてたんだよね。なんかさ、あの人、初夏に吹く風みたいじゃない?」
さすが花とばかり向き合っている男は、例えもロマンチックだと、優は感心する。
だいたい、なんでこいつはこんなにきれいなんだろうと、優は自分の弟を改めてしげしげと見つめた。
きっと花たちも、生美に茎をつままれれば照れて頭をもたげてしまい、この細い指で触れられれば、花びらをふるふると震えさせるのではないか。
誰だって、こいつを好きになる。
優は絶望的な気分になって、「本当に誘うのかよ」と聞いた。


