体から堕ちる恋――それは、愛か否か、

美弥はパンケーキを少し切り分け、その上にアイスクリームやフルーツも雑に乗っけて優の皿に置いた。

優もすでに4等分されていたクラブサンドの一切れを「はいよ」と言って宮美弥の皿に乗っけた。

「美味しい」と美弥はもらったクラブサンドにかぶりつき、「甘いけどうまい」と優はパンケーキを頬張った。

食事を終えてコーヒーを飲みながら、2人は改めて本題に入る。

「困っちゃったな」

「困っちゃったね」

30歳のいい大人が、酔って一夜を共にしてしまったことが、なぜにそれほどまでに困ったことなのか。

なぜに2人をこれほどまでに悩ませているのか。