綾香の母・敦子も、優との交際には乗り気だ(といっても本人には会ったこともないのだけど)。
綾香の交際相手が有名な沖田フラワーの息子だと知ると、岡山市内にある沖田フラワースクールにさっそく入会した。
敦子は今は洋品店にパートに出ているが、綾香が優と結婚したら、沖田フラワースクールで働かせてもらおうと期待していた。だけどもし、優がだめなら、気心の知れた幼馴染の拓未でもいいと考えていた。
綾香の家はお金に困っているわけではないが、敦子のパートの収入がないと無駄な買い物はできないし、温泉旅行だって気軽に行くことができない。老後の貯蓄ばかりを心配している敦子は、綾香にはできるだけお金の心配なく自由に生活できる結婚をしてほしいと思っている。
だから優でも拓未でも、敦子にとっては万々歳なのだ。
どっちと結婚しても裕福だ。夫婦生活に“お金”は大切なのだ。とても、とても。
と、さすが親子だけに感覚も、そして別に拓未が綾香と結婚したいと言っているわけではないのに、勝手に優がだめなときのすべり止めのように考える図々しさもそっくりだ。
拓未はたとえ綾香に優しくしいても、結婚したいとは夢にも思っていないかもしれないのに――。
綾香の交際相手が有名な沖田フラワーの息子だと知ると、岡山市内にある沖田フラワースクールにさっそく入会した。
敦子は今は洋品店にパートに出ているが、綾香が優と結婚したら、沖田フラワースクールで働かせてもらおうと期待していた。だけどもし、優がだめなら、気心の知れた幼馴染の拓未でもいいと考えていた。
綾香の家はお金に困っているわけではないが、敦子のパートの収入がないと無駄な買い物はできないし、温泉旅行だって気軽に行くことができない。老後の貯蓄ばかりを心配している敦子は、綾香にはできるだけお金の心配なく自由に生活できる結婚をしてほしいと思っている。
だから優でも拓未でも、敦子にとっては万々歳なのだ。
どっちと結婚しても裕福だ。夫婦生活に“お金”は大切なのだ。とても、とても。
と、さすが親子だけに感覚も、そして別に拓未が綾香と結婚したいと言っているわけではないのに、勝手に優がだめなときのすべり止めのように考える図々しさもそっくりだ。
拓未はたとえ綾香に優しくしいても、結婚したいとは夢にも思っていないかもしれないのに――。


