「キスしたの。
もしかして、初めて?」



汐見廉が言うように、“キス”だったよね!?



それも――おでこやほっぺなんかじゃなくて……。



唇に……だったよね!?



「え――っ!?
うそ、なんでっ!?」



遅れて、驚きが爆発した。



そりゃそうでしょ!



あの流れでキスってありえないもん。



パニくるあたしをクスッと笑い……。