彼女の名は二宮しおり




美容の専門学校に通う2年生だ





ちょうど1年ほど前




電車で陽介を見掛けるようになった





出会った瞬間ビビッと来たのだ。





そう





いわゆる一目惚れというやつだ。





特別陽介がイケメンという訳でもなかったし33歳という年齢からしても22歳のしおりからしたら相当離れていることになる。






それでも





目にするたびに日に日に陽介が好きになっていくしおりがいた






しおりはこの日ある決心をしていた






陽介に







想いを打ち明けようと…






告白しようと思い経ったのはここ2週間前くらいからだった。







何故か






無償に






彼と話してみたくなった。





好きな人がどんな声をしているのか






聞いてみたい…。






ただそれだけ…。