悪「どーも!phantasm king、ボーカルの、八神悪鬼です!」

獅「ギターの喜楽 獅苑です!」

甜「ベースの如月 甜歌です!」

陽「ドラムの美澪 陽希です!」

悪「いやー、2回目、始まりました~(笑)」

獅「寝させろーwwww」

甜「キラ様、始まったばっかりだから(笑)」


今日も深夜2時から一時間の放送が始まった。

相変わらず面白い放送に、笑ってしまう。


悪「さあ、今日のコーナー行ってみよー!」

陽「えー、今日のコーナーは、
『phantasm kingと通話しちゃお♡』です」

悪「このコーナーはですね、聞いていただいている、リスナーさんのみなさんと、通話しちゃおーという、企画です!」

甜「僕たちと通話したい人は、○○○‐○○○○‐○○○○まで」

獅「いやー、かかるかなー?(笑)」


電話かけてみようかな……。

どうせ当たるわけないしね(笑)

私は言われた番号に電話をかけた。



プルルル




悪「おっ、繋がった(笑)もしもし?」


えっ、



ちょっと、待って。


獅「あれ、でないwwww」



今携帯からあっきーの声が聞こえる。


私、当たっちゃったのっ!?


悪「あれ、電波かな?(笑)もしもし?」


これ以上待たせちゃいけないと思い、勇気をだして、喋る。


「もっ、もしもし……。」


悪「おっ、よかった!こんばんは!」

どっ、どうしよう……。

甜「とりあえず、ラジオネームと、誰推しか教えてください♡」

らっ、ラジオネーム!?

どっ、どうしよー!!

とりあえず、思いついたのは、

小学校のあだ名だった。


「ラジオネームは、えっと……かえぴょんで!鬼娘です。」

緊張で声が震えてしまう。

悪「えっ!?僕?嬉しい!ありがとう♡」

獅「チッ、あっきー推しかよ。」

甜「まあまあ、じゃあ、あっきー中心に話していくね?」

「あっ、はい。」

陽「緊張すんなって(笑)」


いやいや、ハルきんぐさん、無理ですよ(笑)

だって、憧れで大好きなあっきーと、話してるんですよ?

平常心でいられる方がすごいと思う……。


悪「ゆっくりでいいからね!えっと……。
んじゃ、いろいろと質問したいと思います!」

陽「答えたくないときは、ハルきんぐ……助けて……?って、可愛くおねだりしてね?♡」

そんな恥ずかしいこと言えない……///。


甜「はい、変なアドリブ加えないでくださーい。かえぴょんさんが答えたくない質問は、NGと言ってくれれば、答えなくてOKです!」

獅「よし、んじゃ、始めよーぜ!」

悪「はーい!じゃあ、かえぴょんさん、最近僕たちに会ったのはいつ?」

「さっ、サイン会です!」

甜「おっ、最近なんだ♡選ばれしファンなんだね!」

悪「もしかして、僕の列に並んでくれた?」

「もっ、もちろんです!」

悪「わーい♪嬉しい!」


ああ、どうしよう。

焦りすぎて何話してるか、分かんなくなってきた(笑)

陽「最近だから、どの子か、分かるんじゃない?あっきー、記憶力いいし!」

悪「たしかに、サインした物と服装言ってくれれば覚えてるかも(笑)」


「えっと………。」


覚えてくれてるかな……?。

私は、震える手で、携帯を持ちながら、ゆっくりと話した。


「……CDにサインして貰いました。
服は白のワンピースです。胸元にはピンクのリボンがついてます……。」

獅「だってよ、あっきー(笑) 覚えてんのか?」

沈黙の後、あっきーから

思いもよらない言葉が帰ってきた。


悪「ずっと、話したかった。」


え…………。



陽「えっ、何!?知り合い?(笑)」

悪「……。前回の放送で、CDを渡した女の子がいたって、言ったよね?
その子が、今喋ってる、かえぴょんさんだよ。」


えっ………!?

またもや耳を疑った。

だって、今の発言は私を覚えててくれたってことだよね……。

甜「えーー!!!何その偶然(笑)凄いじゃん!」

悪「かえぴょんさん、あれから、会えなかったけど……元気だった?」

「……元気でしたよ……。ちゃんと、吹っ切ることが出来ました。……あっきーのおかげで…。」

溢れてくる涙を必死に堪えながら、

なんとか喋る。