麻美ちゃんと女好き王子



伝言?

って…



「なに!?何て!?」



高瀬先輩があたしに伝言なんて、珍しい。

何?いったい、何だ!?


そう思いながら、あたしが思わず身を乗り出して麻也くんにそう問いかけたら、麻也くんは笑顔を浮かべて言った。



「良かったら今度の日曜日、俺達皆で遊園地に行かないかってさ」

「!!…え、」

「もしかしたら、告白のチャンスなんじゃないのー?高瀬先輩が女の子も一緒に遊びに誘うのなんて、きっと初めてだし」



そして麻也くんはそう言うと、「どうするどうするー?本格的に春がくるかもよー」なんてあたしを自身の肘でつっつく。


…高瀬先輩が、あたしを遊園地に誘ってくれた…?

そりゃあまぁ、他のテニス部や麻也くんも一緒だけれど…。



「う、嘘…」

「いや、嘘じゃないよ」

「だって…」



だけど、一方のあたしはなかなか信じられなくて。

今までは高瀬先輩から何かに誘われるなんてことがなかったから、尚更。


あたしがいつまでもそうやって動揺していると、ふいに麻也くんがぽん、とあたしの頭に手をやって言った。



「麻美ちゃんなら、大丈夫だよ」

「!」