そしてまたしても麻也くんは反省せずにそう言うと、不機嫌なあたしに「でもさー」って話を変えた。
「すっごかったなぁ。やっぱ3年?にもなるとこう…大胆っていうか、」
「…」
「たった一年でもお前ら二年とはこんなにも違うんだな、下着って」
そう言うと、「今度もう一回見に行こ」って言葉を付け加える。
…やっぱ全然反省してない、こいつ。最悪。
ってか、あんただって二年でしょ。
あたしはそう思いながらも、
「はいはいはい。そんなことはどうでもいいから、
早く教室戻ろうねー」
そう言って、麻也くんの耳を引っ張りながら教室へと足を運ばせた。
「い、いででで!麻美ちゃん、痛いから!」
「うっさい。もう二度と更衣室を覗かないって約束してくれたら離してあげる」
「え、それ無理!絶対無理!更衣室覗くのが俺の唯一の幸せなのに!!」
「…」
だけどやっぱり麻也くんは変わらずで、あたしの言うことを聞かない。
あたしがその言葉にまた睨む素振りをして見せるけど、そんなことは構わずに麻也くんはヘタクソな泣き真似をして見せた。
…一生やってろ。